痛いところはどこ?

胸部・肋骨の症状

胸部・肋骨

肋間神経痛 ペイン

ちょっとした体のひねりや大きなくしゃみで急に胸の片側が痛くなります。時には原因に気づかないでなることもあります。体を少し動かしたり、咳をするだけでかなり痛みます。放っておいても1週間程で痛みは取れます。急いで解決したいときには肋間神経ブロックが有効です。

治療について→痛みの治療を知ろう:第16話 こんな痛みも辛いです

肋骨骨折 整形外

肋骨は、転倒して胸を打ったり、大きなくしゃみを繰り返していたりすると割と簡単に折れたり、ひびが入ったりします。一本二本の骨折では手術の適応もなく胸にバンドを巻いたりガムテープで固定したりします。痛みが強くて動作に困るようであれば肋間神経ブロックをおすすめします。

帯状疱疹痛(胸部) ペイン

帯状疱疹は体のどこにでも出てきますが、比較的顔面と胸部に多く出ます。胸部の場合左右どちらかの肋骨に沿って疱疹が出ます。症状は軽くぷつぷつと疱疹が出るだけの人もいれば、幅15センチ程度の帯状で体を半周巻く疱疹が出るほど重症な人もいます。 しかし、皮膚の症状の如何を問わず問題なのは痛みです。痛みが強い場合や、皮膚症状が改善しても痛みが消えない時は早めにペインクリニックを受診して下さい。痛みを残すと一生苦しみます。大切なのは皮膚の症状が出てから1月以内に治療を始めることです。

治療について→痛みの治療を知ろう:第4話 いつまでも消えない帯状疱疹の痛み

胸肋関節痛 ペイン整形外

胸の真ん中より少し外側に押すと痛みが出る所があります。体の動作でも出てきます。急に生じた場合は炎症が考えられます。

胸鎖関節痛 ペイン整形外

胸と首の境で体の軸の真ん中より少し外側に痛み出ます。体の動作や深呼吸でも出ることがあります。急に生じた場合は炎症が考えられます。また体の他の疾患によっても引き起こされることもあります。

乳房切除後症候群・開胸後症候群 ペイン

乳ガンの手術で乳房を胸から摘出した後、あるいは肺の病気で胸を開ける手術をした後に生じる痛みです。手術後、多少の痛みが2〜3カ月続くことはありますが、さらにその後も痛みが続く場合がこの病気です。3カ月以上痛みが消えない場合は痛みの治療を開始した方が良いでしょう。放置すると何年も痛みが続くこともあります。治療は肋間神経ブロックと服薬で行います。

治療について→痛みの治療を知ろう:第7話 手術後に続く痛み