肘・手の部分などの症状
テニス肘・ゴルフ肘 ペイン整形外
テニスやゴルフで肘の筋に無理がかかり炎症をおこすもので、症状が強ければ腱への局所注射をして痛みを和らげます。
手根管症候群 ペイン整形外
手首より先がしびれたり痛んだりします。手首を屈曲させると痛みを誘発できます。
バネ指 ペイン整形外
親指や人差し指に多い症状です。指を曲げるときに引っ張る筋が、手のひらの筋の通り道ではれてしまい、引っかかるために起こる現象です。指を動かすたびにかなりの痛みを伴います。 引っかかりのあるところを軽くたたくと痛みが走ります。指の使い過ぎで発症します。指を使いすぎない状態で半年ほどすれば良くなります。
実は私もバネ指で、痛みは1年以上も続いており、そろそろ手術が必要です。原因はブロック治療で注射を使い過ぎたためと思われます。(立山)
胸郭出口症候群 ペイン整形外
手を肩より高い所に1分以上挙げていると手がしびれ力が無くなってきます。たとえば電車のつり革に手を掛けていると手がしびれてどうしようもなく重くなってきます。また高い棚に荷物を上げようとしている途中で手が重くなってきたりします。これは首の骨から手に行く神経の束が鎖骨の下あたりで 圧迫されて出る症状です。腕神経叢ブロックが効果的です。
頸椎椎間板ヘルニア ペイン整形外
首の骨の中にはトンネルがあり、頭と連絡する脊髄が通っています。首の付け根あたりで脊髄から左右に小さな神経の枝が延び、肩や腕、手先へとつながります。首の骨(7個あります)の中で、骨と骨の間のクッションの役割を果たす「椎間板」が、何らかの原因で骨のトンネルに飛び出して、脊髄や脊髄から出た神経の枝の根本を圧迫すると手や肩の強い痛みやしびれが出ます。星状神経節ブロック、腕神経叢ブロック、神経根ブロックなどの治療方法があります。 通常は星状神経節ブロックの治療を10回程度行うことで痛みが軽減されます。
頸部脊柱管狭窄症 ペイン整形外
首の骨の中にはトンネルがあり、頭と連絡する脊髄が通っています。首の付け根あたりで脊髄から左右に小さな神経の枝が延び、肩や腕、手先へとつながります。年齢とともに首のトンネルが細くなり、トンネルの中で脊髄が圧迫され手や肩の強い痛みやしびれが出ます。生まれつきトンネルが細い方もいます。星状神経節ブロック、腕神経叢ブロック、神経根ブロックなどの治療方法があります。通常は星状神経節ブロックの治療を10回程度行うことで痛みが軽減されます。症状が強く、筋力が低下して手が自由に使えないレベルになることもあり、その場合は手術も考慮しなければなりません。
後縦靱帯骨化症 ペイン整形外
後縦靱帯は首の骨の後ろを、骨と骨をつなぐように縦に張り付いている靱帯(堅い板状のひも)です。この靱帯が骨のトンネルの中で厚くなるとトンネルを通る神経を圧迫して頸部脊柱管狭窄症に似た症状を出します。しかし圧迫部位が縦方向に長くあるために多くの神経が圧迫され、首肩腕にかけて症状の起こる範囲が広くなります。
ドケルバン病 ペイン整形外
手首の親指側がぞうきんを絞るような動作で極度に痛みます。この筋の使い過ぎです。仕事上この筋をよく使う人や、出産後の若い女性が子どもを抱いてなるケースが多いようです。
症状が強ければ腱への局所注射をして痛みを和らげます。しかし、再びこの筋に負担をかけると痛みは再発します。デケルバンは発見者の名前のようです。
慢性関節リュウマチ 整形外
関節リュウマチでは手足の関節の痛みと変形が生じます。痛みだけで受診される患者さんの多くは血液検査ではリュウマチと認められる方は少なく、その多くは手指多関節痛が年齢とともに生じた場合が多いようです。