顔の症状
三叉神経痛 ペイン脳外
雷が顔面を走るようなその痛みは、まさに「痛みの王様」と言えるでしょう。睡眠中には生じませんが、顔面にさわったり食事や歯磨きによって誘発されます。一回の痛みの時間は数秒か数分以内ですが、誘発発作が繰り返されると日常生活の障害となります。
治療について→痛みの治療を知ろう:第3話 激烈に痛い三叉神経痛
帯状疱疹痛 ペイン皮膚
帯状疱疹は体のどこにでも発症しますが、とりわけ顔面の三叉神経に沿って出てくることが多く、顔面の疱疹と共に後に残る痛みが強いのが特徴です。痛みを残さないためには、初期段階・可能な限り発症時からの痛みの治療が大切です。
治療について→痛みの治療を知ろう:第4話 いつまでも消えない帯状疱疹の痛み
非定型顔面痛 ペイン
顔面や下あご、上あごの感覚を伝える神経が三叉神経です。三叉神経はとても敏感なので顔面や口腔内刺激によって痛みがさまざまな形で現れます。通常の治療ではなかなか治らず、多くは星状神経節ブロックが有効です。
治療について→痛みの治療を知ろう:第16話 こんな痛みも辛いです
顎関節痛 ペイン口腔
顎関節の痛みで、あごを動かすときに痛みが出ます。慢性でない顎関節症の治療は顎関節内への注射で対処しますが、慢性化している場合は口腔外科への受診をお勧めしています。
上顎洞炎・副鼻腔炎 耳鼻
耳鼻科領域の病気ですが、顔面の深い痛みとして現れます。炎症部位周辺の痛みは、頭を上げ下げすると強くなる場合があります。特殊な方向からのレントゲン撮影やCT検査で確定します。
治療について→痛みの治療を知ろう:第16話 こんな痛みも辛いです
顔面神経麻痺 ペイン耳鼻
ある日突然顔がゆがみます。片側の顔面の筋肉に力が入らなくなり、まぶたは閉じず、口には力が入らないため、口に含んだ水やスープがこぼれてしまいます。額のしわが消えるなどの症状もあります。星状神経節ブロックによる早急な治療開始が必要です。
顔面けいれん ペイン神経内
眼瞼や顔面がけいれんして見にくくなります。症状がひどければ歩くことも困難です。当院ではボトックス注射を行っています。この注射1回で3月から6月間けいれんが緩みます。
治療について→痛みの治療を知ろう:第16話 こんな痛みも辛いです
突発性難聴 ペイン耳鼻
ある日突然難聴と耳鳴りが起こり、時にはめまいを伴います。まず耳鼻科を受診してください。診断が確定すれば星状神経節ブロックが非常に良く効きます。
アレルギー性鼻炎 ペイン耳鼻
薬で症状がとれない患者さんや薬が合わない方には星状神経節ブロックを試みる価値があります。過去にはおよそ7割の患者さんに効果がありました。星状神経節ブロックを7〜10回繰り返す必要があります。残念なことに、この治療法は保険適応されていません。